三鬼商事株式会社は、最新オフィスビル市況 2020年03月号を発表した。
【横浜エリア】3月は横浜ビジネス地区の平均空室率が上昇
● 横浜ビジネス地区の3月時点の平均空室率は2.09%、前月比0.12ポイント上げました。3月は新築ビル「JR横浜タワー(延床面積29,576坪)」が満室で竣工した一方、既存ビルでは同新築ビルや横浜市新庁舎への移転などに伴う解約の動きが出ていたことから、横浜ビジネス地区全体の空室面積がこの1カ月間で約1千1百坪増加しました。3月時点の横浜ビジネス地区の平均賃料は12,048円。前月比0.55%(66円)上げて、30カ月連続の上昇となりました。
● 3月時点の地区別の平均空室率は次のとおりです。関内地区は3.51%、前月比0.18ポイント上げました。横浜市新庁舎への移転による解約の動きがあったため、同空室率が上昇しました。横浜駅地区は1.79%、前月比0.03ポイント上げました。新築ビル1棟が満室で竣工したものの、既存ビルでは中小規模の解約の動きが出ていたことから、同空室率が小幅に上昇しました。新横浜地区は1.92%、前月比0.07ポイント上げました。中小規模の解約の影響があり、同空室率が上昇しました。みなとみらい21地区は1.24%、前月比0.19ポイント上げました。他地区の新築ビルへの移転に伴う解約の影響が見られ、同空室率が上昇しました。
【東京エリア】東京ビジネス地区の平均空室率は9カ月ぶりに小幅に上昇
● 東京ビジネス地区(都心5区/千代田・中央・港・新宿・渋谷区)の3月時点の平均空室率は1.50%、前月比0.01ポイント上げました。3月は新築ビル3棟が満室で竣工しましたが、既存ビルでは大型空室の募集開始の動きなどが出ていたことから、東京ビジネス地区全体の空室面積がこの1カ月間でわずかに増加しました。新築ビルの3月時点の空室率は2.97%、前月比0.98ポイント下げました。3月は大規模ビルを含めた3棟が満室で竣工したほか、竣工1年未満のビルにも成約の動きが見られました。満室稼働の4棟が既存ビルの区分にシフトしたこともあり、同空室率が低下しました。既存ビルの3月時点の空室率は1.45%、前月比0.03ポイント上げました。3月は成約が小規模に止まったことや、一部で大型空室の募集開始などの動きも出ていたため、同空室率が小幅に上昇しました。
● 東京ビジネス地区の3月時点の平均賃料は22,594円。前年同月比6.91%(1,460円)、前月比0.20%(46円)上げて、75カ月連続の上昇となりました。
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