この度、事業会社の鑑定部門で働かれている不動産鑑定士の方に「仕事内容や年収」について、お話しいただきました。
鑑定士の方で同社への転職を考えている方の参考になりますと幸いです。
なお、当記事は約2,500字ありますので、約5分(500文字1分で計算)で読み終えます。
それではどうぞ!(^o^)/~~~
時間がない方へ(書き起こし内容)
今回の動画は対談動画7弾目となりまして、事業会社の鑑定士の方にご出演いただきました。
お話いただいたことは仕事内容や会社内における立場であったり、親会社と比べた給与水準というお話を聞いております。
今回も非常に面白い動画になっていますので、是非最後までご覧ください。
では、どうぞ!
丸山:今回は友情出演なんで飲みながら話をしようと思って。飲みながらしましょう、乾杯!
X氏:了解です。何を話せばいいのかな?
丸山:事業会社の鑑定部の仕事内容、立場、給与水準などを話してもらえたらと思って。
X氏:なるほど、了解です。
丸山:仕事内容はどんな感じなんですか?
X氏:仕事としてはグループ内の不動産に関する相談を解決していくイメージです。なので、今まで培った知識・経験をフル活用して、会社に貢献するようなポジションなので、新卒で入るような会社ではないのかな、というのが正直な感想です。
当社は全国に不動産を所有しているので、不動産に関する相談が多種多様なんです。例えば、賃料での相談を受けたとき「訴訟になった場合、裁判所はこのように考えます」と言った回答や「収用であれば、行政はこのように考えます」という回答をすると安心する人が多いんです。
しかし、私自身鑑定歴が長いわけではなく、試験合格と同時に今の会社に入りましたので、殆ど知識がない状態なんですね。なので、自分の発言にはあまり有難みをもって貰えないということがありますので、正直自分が働く会社ではないのかなと思っていますね。
一方で上司は経験豊富なので、上司の発言には安心される方が多いんです。
丸山:鑑定経験が豊富な人は能力を発揮できるけど、鑑定士歴が浅い人は頼りにされないってことですかね?
X氏:そうですね。鑑定評価書を作るってことは殆どないんですよ。提携業者がいるので、基本は外部に流しますが、流せないものあるんです。それが賃料の増減額交渉や行政との交渉時などです。そういった案件では過去の経験に基づく話をすると納得する人が多いという感じですね。
丸山:難しいですね… ただ鑑定をするというよりはコンサル的な業務に近そうですね。それって他の事業会社の鑑定部も同様なんですか?
X氏:そこは分からないですね。ただ業務では社内稟議を通すための根拠資料を作ることが多いですが、それも「この会社ならこう考えるよな」ってさじ加減を捕まえないといけないんです(笑) なので、今の経験が他の会社でどこまで役に立つのかっていうのはあります(笑)
丸山:それは確かに辛いですね(笑) やっぱりそれは鑑定部門が独立していなくて、親会社の顔色を伺いながら仕事をするからなんですか?
X氏:というよりは、親会社の人たちが「何とか通したいのでご助言願えますか」という感じで、言い方悪いですけど、頭を下げてくれる感じはありますよ。
丸山:あ、そうなんですか。じゃあ、鑑定士というポジションには丁寧に扱ってくれるんですか?
X氏:物凄い丁寧ですよ。社内的な立ち位置で言えば、一番強いです。
丸山:そうなんですね。他の会社の場合はどうなんですかね?
X氏:偏見もあるのかもしれませんが、仲介や建築設計の方が稼げる分、鑑定士の立ち位置は低いって話はよく聞きます。しかし、自分のいる会社は、物凄い強いですね。
丸山:有名な事業会社の鑑定部というと私は東急をはじめとした電鉄系を思い浮かべますが、それ以外ってどういう会社がありますか?
X氏:やっぱりその辺りが有名ですね。提携先の先生に聞いても、電鉄系の話が多いですし。それなりに固定資産を持たないと、鑑定部って必要ないと思うので。
丸山:確かにそうですね。給与水準という話では、本体に比べて低い、という話はあるんですか。
X氏:ありますね、当然低いです。裏では親会社の給与水準を超えることは出来ない、とは言われています(笑) 体感としては、自分と同じポジションの人が本体にいれば、自分はその人の8割くらいです。資格手当である程度はカバーされていますが、それがなかった場合はだいぶ低いですよ(笑)
丸山:残業とかはどうですか。
X氏:ほとんどないですね。繁忙期の年度末になると増えますけど、それでも月30時間くらいです。
丸山:最後に質問ですが、事業会社の鑑定部はおすすめですか?特に受験に受かって、これから働こうとする人に対しては。
X氏:オススメじゃないです。まずそこまで給与水準が高くないですし、仕事では今までの知識・経験が凄い重視されます。
一度転職支援サイトに登録して、エージェントの人と話をしましたが、開口一番言われたことは「色々な経験を積んだ人が最後に働く会社ですね」って言われたんですよ。総合的にグループ内の不動産の管理運営をするなかで、今まで知見を活かす場所って感じなので、新卒で入ったとしても場違いな感じがあるかもしれませんね。なので、どこかで経験を積んだうえで入る会社だと思います。
丸山:ありがとうございました。あとは飲みながら話しましょう。
以上が今回の動画になります。ありがとうございました。
⬇︎⬇︎⬇︎関連動画はこちらです⬇︎⬇︎⬇︎
丸山不動産鑑定事務所は、<神川県横浜市>で開業した不動産鑑定事務所です。
県内では最年少の開業者ですので、お客様の事情に応じて迅速かつ丁寧な対応が可能です。
最近ではYouTuberとしてデビューさせていただきました(笑)
鑑定評価の必要性がございましたら、お気軽にご相談ください。
メールの場合:mail@maruyama-res-office.jp
電話の場合:090-9300-9694
※不動産鑑定士がどんな資格かな?と気になった方は費用が安いLECがオススメなので、資料請求だけでもしてみてください(特に大学生は就活に役立ちます)
コメントを残す