JLL(ジョーンズ ラング ラサール)は、ジャパン プロパティダイジェスト 2019年第3四半期を発表した。
東京の A グレードオフィス市場
【空室率】
2四半期連続で 1% を下回る
空室率は 0.6% となり、前期比 0.1 ポイント、前年比 0.9 ポイント低下となり、2四半期連続で 1% を下回る水準となった。中心業務地区全体で既存・新規とも極めて供給が限定的となる中、大手町・丸の内における新築物件の成約がじわじわと進んでいる。
【賃料】
30四半期連続の上昇
月額坪あたり 39,536 円(共益費込)、前期比 0.7%、前年比 5.0%上昇となった。30四半期連続で上昇し たものの、上昇ペースは減速した。渋谷、新宿を含むサブマーケットが上昇を牽引した。
【価格】
前期比 4.6% 上昇、前年比 15.0% 上昇、賃料上昇と投資利回りの低下を反映した。
【12 ヵ月見通し】
賃料、価格ともに上昇するも減速する見通し
賃貸市場は、低位な空室率を背景に、賃料は年末にかけて緩やかに上昇すると予測されるが、2020 年以降は若干調整される可能性がある。投資市場は、投資利回りが 2020 年に一層低下する可能性があるものの、価格の上昇ペースは減速する見通し。
東京のリテール(店舗)市場
【賃料】
銀座空中階賃料が上昇をけん引 銀座空中階賃料が上昇をけん引
賃料は月額坪当たり 81,872 円、前期比 1.1%上昇、前年比 2.8%上昇となり、上昇ペースは加速した。銀座の空中階が上昇を牽引した。
【価格】
価格は前期比 4.7%、前年比 5.2%上昇となった。賃料上昇と投資利回りの低下を反映した。
【12ヵ月見通し】
賃貸市場は、堅調な需要と比較的限定的な供給予定を背景に、引き続き需給は逼迫するものの、賃料は
高値圏にあるため安定的に推移する見通し。投資市場は、投資利回りの低下余地は限定的となっている
ことから、価格は安定的に推移する見通し。
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