この記事では令和2年度の実務修習に合格された井上さんにインタビュー形式にて様々なご質問をさせていただきました。
これから実務修習を受ける方の参考になりますと幸いです。
なお、当記事は約3,500字ありますので、約7分(500文字1分で計算)で読み終えます。
それではどうぞ!(^o^)/~~~
時間がない方へ(書き起こし内容)
丸山:今日は実務修習の概要について、直近で受かった方の声と言いますか、そういった所の動画を取らせてもらおうと思います。
改めてですが、令和2年度の実務修習の合格おめでとうございます。
井上:ありがとうございます。
丸山:これで晴れて不動産鑑定士という事で今回、再度出ていただいたというところなんですけど、簡単な経歴については、別の動画で概要欄に貼っておきますので、ここでは割愛させてもらいます。まず、実務修習の概要について、簡単にお話しをいただけますでしょうか。
⬇︎⬇︎⬇︎井上先生の経歴⬇︎⬇︎⬇︎
井上:実務修習は、1年コースと2年コースの2パターンがありまして、私は1年コースで受けました。ただ、社会人の方で仕事をしながらの方で2年コースでやられている方も、実際私の知人でもいらっしゃるので、修習生が選ぶような形になります。
私自身は1年コースで選択をして、基本的にe-leaningのようなものを学習して、その後に実際の案件と言いますか、評価書を沢山作って、協会に提出をするという実務を体験をしつつ、更に修習生全員で集合形式で年4回1箇所に集まって2~3日かけてやる研修を経て、最後に修了考査を受講し合格すると登録出来る流れになっています。
丸山:いくつか質問させてもらいたいんですけども、こなした案件の数はいくつあるんですか?
井上:実務修習では、指導鑑定士の先生の指導をいただきながら全13件類型を評価しております。最初は、基本的な更地から始まって、最終的には難易度が一番高い継続賃料の評価で13類型ですね。
丸山:それは評価書を作るっていうイメージで宜しいですよね?
井上:そうですね。修習機関によっては実際の案件の場合もあれば、鑑定士の先生が想定した案件もありますが、私は想定の案件でした。もちろん、実際評価する対象物は実際存在している不動産になります。
丸山:例えば、継賃であれば事務所一室があって、そこの評価を想定してやるっていうそういうイメージですよね。
井上:はい。
丸山:提出する時は、期限があったと思うんですけど、どういう期限で1年コースは提出されましたか?
井上:全部で3回あったと思うんですけど、年3回に分けて、3ヶ月程度で区切られていて。13類型がいつ~いつまでに提出っていう風に分かれていて。
1回の提出で平均して4~5類型くらいまとめて提出しました。その結果が一ヶ月以内くらいに来て、認定か非認定かの通知が来て、非認定の場合、再提出になります。
これを3回繰り返しました。
丸山:因みに、提出月は覚えてますか?
井上:今コロナでやっている修習の時期がズレちゃってるんですけども、通常ですと、大体3or4月末に一回。7or8月末に一回、最後は10or11月くらいに1回でした。
丸山:私達とそこは大きく変わってないですね。
井上:今年はコロナで開始が延期されて、普通は12月から開始ですが、今年は3月からですね。少しズレてると思います。
丸山:3~4月に4~5件出して、7~8月に4~5件出して、10~11月に4~5件出すと。
井上:そういう事です。
丸山:因みに、10、11月末の最後の提出の時に、非認定だった場合、その年終わりですよね?1年コースの場合は。
井上:そうですね。1~2回目の非認定の場合は、再提出のチャンスがあるんですけど、3回目の提出で非認定の場合は再提出のチャンスはないので、内容もそうなんですけど形式な書類の添付漏れとかその辺に細心の注意を払うように、先輩や指導鑑定士の先生から指導を受けてました。
丸山:1~2回目はまだ再提出のチャンスがあるけど、3回目はないから3回目はより厳格にやりしょうっていう話しですよね。
井上:要注意ですね。本当に軽微な書類の提出漏れとか、内容は問題なくてもそれで非認定になってしまうケースがあるという事ですので。
丸山:ありがとうございます。あと、集合研修が年4回っていう風に伺ったんですけども、私達の時は年2回だったと思うんですよ。時期としてはいつですか?
井上:年4回っていうか、もしかしたら2回を本当はくっつけてやるような形なのかもしれないんですけども、基本演習で提出した類型は4つありまして、ただ私の場合はコロナ直撃だったので、全部オンラインだったんですよ。
つまり、集合しなかったんですよね。Teamsというアプリを使って、全体で繋いで実務修習生140人くらいが画面越しにいて、そこで講師の先生が解説して。その後グループチャットで議論しながら時間毎に生徒が発表して、と言う感じで全部オンラインでやってました。
丸山:4つの類型伺っても良いですか?
井上:一つは、更地の大規模画地のマンション用地ですね。もう一つが貸家及びその敷地のオフィス一棟ビル。あとは、借地権付建物と底地。最後は、継続地代。
この辺をオンライン上で集まって皆さんと話し合いながらやりました。
丸山:その場合、遠方の方は実際物件を見に行ったんですか?
井上:いや、行けないですね。先輩とか丸山さんもやられた頃は、集合してみんなで物件を見に行くっていう事をやったって聞いてますけど、それが当然出来ないので、都内に住んでる修習生だけ見に行ってください。みたいな形でした。
物件が都内だったので、都内にいる方は見に行ってくださいっていうアナウンスがあって、都内にいる方がその各班に必ず一人いるように配置されていて、その人が見た内容を写真とかグループ内で共有する感じで、現地に行っていない人でも行ったような形にして、全員でその情報を共有するという形でした。
丸山:本来の姿は、確かその年度の実務修習生が一つの会場に集まるんですよね。井上さんの時は140人いたんで、140人が一つの会場に集まって、その中で、4~5人のグループが作られるんですよね。そこで決まった類型が与えられて、それに対してみんなで見に行って、要因の分析から試算価格まで出して、最後一つの鑑定評価額を決定するっていう過程だと思うんですけども、その評価額の決定はグループで統一するんでしたっけ?
井上:そこは各自で異なって大丈夫でした。
丸山:実際は手書きで評価書書くんですよね、全部。
井上:実際、先輩達・丸山さん達はそうしてたと思うんですけども、今回オンラインになってしまったので、提出が今年から、WordとExcelになったんですよ。
丸山:なんと?!それは羨ましいですね、本当に。
井上:手書きと聞いていたので、覚悟していたんですけども、そこは手書きじゃなくて配慮されたと言うか。WordとExcelのテンプレートが提供されて、それを埋めていきながらチームの中で論点みたいな物を議論して、論点の結論はチームで揃えてましたけど、各数字は個々の受験生によってはまちまちでした。
丸山:実務修習生の時は、3日間かけてやってたんですけど。確か前日とかに評価書をみんな書いてくるんですよ。要因分析から調整文まで。最後に評価額だけ書いて終わりにするっていうのが修習生の通例だったんですけど、やっとWordとExcelが使えるようになったんですね。
井上:Twitter見たら、基本演習がWordとExcelになったって言ってたんで、去年のコロナをきっかけに手書きじゃなくてWordとExcelになったような感じですね。
丸山:今の時代評価書を手書きで書くって言う事はありえないので、そっちの方が良いですよね。
井上:ただ、Wordとかだと結構いじくり回せちゃうんですよ(笑)
以上が今回の動画になります。ありがとうございました。(次回へ続く)
⬇︎⬇︎⬇︎井上先生の過去動画⬇︎⬇︎⬇︎
丸山不動産鑑定事務所は、<神川県横浜市>で開業した不動産鑑定事務所です。
県内では最年少の開業者ですので、お客様の事情に応じて迅速かつ丁寧な対応が可能です。
最近ではYouTuberとしてデビューさせていただきました(笑)
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メールの場合:mail@maruyama-res-office.jp
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