鎌倉は海も山もあり、四季が感じられます。有名な鎌倉の大仏の他にもお寺や神社が多く、またお洒落なお店や美味しいお店もたくさんあります。鎌倉ならではの独特な雰囲気が楽しめて観光地として非常に人気がありますね。そんな鎌倉、都心からは少し離れていますが、リモートワークのスタイルが増えたコロナ禍以降で地価がどう変わったか見てみたいと思います。
住む街としての鎌倉
観光スポットとして有名な鎌倉ですが、住む街として見るとどうでしょうか。
都心へのアクセス
鎌倉駅からは、東京駅までJR横須賀線で55分、新宿までJR湘南新宿ラインで60分です。1本で行けるとはいえ、1時間前後電車に乗るというのは結構長いので、都心へのアクセスは決して良いとは言えません。ただ、グリーン車があるので、もし都心まで往復の通勤をするならば、毎日グリーン車を選んで、その時間を有意義に過ごす、ということもできます。
横浜駅までは20分強で行けます。
ゆるやかな時間
実際に東京から鎌倉に移住したという人が、鎌倉はゆるやかな時間を過ごせてよいと言います。すぐ近くに海、山、お寺や神社、古風でお洒落な街並み。比較的に都心に近い地域で、ゆるやかな時間を楽しむことができるでしょう。
デメリットも
潮風によって自転車が錆びるなどの塩害があるそうです。
また湿気が高く、洗濯物が乾きにくいなどがあります。
自動車が混むというのもあります。
鎌倉の地価推移
それでは本題の、地価推移を見ていきたいと思います。国土交通省がデータを示している地価公示をもとにしています。
なお、地価公示は詳しくはこちらでご紹介していますが、国が指定した土地に対して、国の依頼により不動産鑑定士が判定をした金額となります。
次のグラフは、東京全体、藤沢、茅ケ崎、平塚、鎌倉のそれぞれの地価公示の各年平均値について、対前年の変動率推移です。
鎌倉の西には、藤沢、茅ケ崎、平塚の順に並びますので、海に面した市として、比較対象として掲載しています。
コロナ禍以降に着目すると、東京は大きく下がっているのに対して、茅ケ崎、平塚では少しそれまでに比べて上がっています。また、藤沢は藤沢市全体で見れば横ばいですが、藤沢市内を海側と内陸側で区切って比較すると、海側ではコロナ禍以降に上がっているということをこちらの記事でご紹介しています。
鎌倉も藤沢と同様に比較的南北に長いので、同じ傾向が見られるのではないかと思いまして、同様に海側と内陸側を便宜上独自の基準で区切って比較してみました。
ところが見ての通り、海側であってもコロナ禍以降に下がっています。ちなみに、2012年に海側だけ大きく下がっているのは藤沢の海側と同様で、おそらく2011年3月11日に起きた東日本大震災をきっかけに、津波リスクが敬遠された影響だと推測できます。
鎌倉の海側であっても、藤沢の海側や茅ケ崎、平塚とは違いコロナ禍以降で下がっている理由として考えられることを二つ挙げます。
- 鎌倉は観光地という側面が大きいので、コロナ禍で観光客が減ったことによる影響が考えられます。観光客を相手にする商売では、観光客が減ればその土地の魅力が下がるという側面があるためです。
- 都会を避けて海のそばで暮らしたい、という考えを持つ人は、観光地という側面があり人が集まりやすい鎌倉より、藤沢、茅ケ崎、平塚などの方が選ばれているのではないか、ということも考えられます。
まとめ
鎌倉の地価遷移について見てみました。同じような海沿いの場所であっても、その土地柄によって地価遷移も変わってくるということが分かりました。
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