【二人目】合格者インタビュー/勉強時間、試験後の感触、就職事情、受験生に向けて〔2/2〕

前回からの続き

丸山「受験時代、辛かった事は?」

二人目「一年目から勉強方法が分からずリズムが作れなかった事です。完璧を求めすぎていて、優秀答案や模範解答を見て再現できないと受からないと思っていて、勉強が進んでいなかった。この状態では答練は出せないと思って、一年目は一回も出さずに終わってしまいました。自分の実力が分からなかったので、勉強方法が不安だった。最終的に自信が持てたのが、模試(全答練)の結果が出た時。そこでようやく大丈夫なんだって自信が持てたので、自信が持てない人は焦らずやっていただければなと思います。」

丸山「結果が出るのが遅いのが不安で辛いというところですよね。」

二人目「そうですね。他の人と比べるというより、自分と向き合って1点でも多く取れるようにした方が良かったのかもしれません。」

丸山「試験を通じて学んだことは?」

二人目「成長曲線のように、ある日突然伸びる瞬間があるので、それを信じて焦らずコツコツやるのが大事なのだと思いました。」

丸山「どのタイミング?」

二人目「理論は応用答練で出来ていた。全答練の1、2カ月前くらい(3、4月)。いつの間にか色々できるようになってきた事に気づきました。」

丸山「そこがブレイクスルーのタイミングだったんですね。確かに、4月辺りは自信に満ち溢れていた感じでしたもんね!」

二人目「そうですね、これ以上やる事はないくらいの感覚でした。」

丸山「試験直後の感想、感触はどうでしたか?」

二人目「試験直後は、正直かなり手応えはありました。予備校の公表を聞いて大丈夫かなと思いました。就活についても自信を持って望めました。合否発表前の一週間は、何を書いたかあまり覚えていないもので、気が気じゃなくて(笑)前日は2時くらいまで飲んでいて、二日酔いの状態で朝結果を見ました(笑)」

丸山「そこは、誰しも不安になりますよね。マクロで変な問題が出たりのれんが出たりして変わった問題が出た事については何も感じませんでしたか?」

二人目「自分の勝ちパターンみたいなものを把握していて、経済学が苦手なので、誰も解けないレベルの問題がきたら大丈夫と思っていたんですよ。みんな出来ないので。その反面、会計学とかは得意だったので、みんなが出来なくて自分ができるやつは大丈夫だなと思っていて。経済学はまさにそのパターンで。会計学ものれんのところを抑えていたのでかなり出来ました。試験中(会計学が終わった辺り)に、正直これは勝ったなと思いました。」

丸山「テキストに書いてある事が書ければ大丈夫、みたいな感じでしたか?」

二人目「テキストに書いてある事が何となく書ければ十分合格点だろうと思っていました。」

丸山「僕がよく言っている、分からない問題はみんな書けませんよ、と。ただ、受験生時代は分からないと思うんですよ。最初の頃は全部分かっていないといけないとか、分からない問題を分かるようにしなきゃと割り切りが出来ていなかった時があったと思うんですよね。その様な人に伝える事ってありますか?」

二人目「先生に積極的に質問されるのが良いかと思います。私も答練の度、質問メールなどで何度も質問をしてこういう所が書けていれば大丈夫ですか?などと聞いていました。質問を重ねるうちに自分のレベル感が分かってくるので、疑問に思うならどんどん質問されるのが良いかと思います。」

丸山「そこで指標を作る感じですね。」

二人目「はい、そこは講師を信じて良いのかなと思います。」

丸山「話せる範囲で良いのですが…就活はどうでしたか?」

二人目「全部で4社受けました。」

丸山「大手2社、中堅2社ですか?」

二人目「そうです。」

丸山「面接までの流れや内定をもらった会社数を伺って良いですか?」

二人目「面接までの流れですが、説明会があるような会社だと、早い所で本試験後2,3週間くらいであるので、すぐに切り替えが必要かなと思います。その後、一週間くらいで個別の質問会・座談会のようなものがありました。そして、履歴書の送付、職務経歴書の提出をし、9月半ばくらいから一次面接開始。早い会社は、翌日に合否結果。その一週間後に二次面接があり、10月の頭くらいは3日連続で面接。スケジュールはかなりタイトでした。」

丸山「内定をもらった会社数はどれくらいですか?」

二人目「内定は2社頂きました。」

丸山「今回、希望する一社に行くという形ですよね?」

二人目「はい、そうですね。」

丸山「どんな鑑定士になりたいですか?」

二人目「まだ業務に入っていないので何とも言えないですが、何か一つ自分の柱となるものが欲しいです。そこに特化していって、重宝される人になれたら良いです。」

丸山「とか言って、3年後にはAM行ってますなんて事ないですよね(笑)?」

二人目「いや~もう転職はしたくないんですよ(笑)」

丸山「そこはその時によって変わると思うので、心境が。」

二人目「入ってみて分かる事とかもあると思うので、色々とにかく経験してみたいと思います。」

丸山「最後に、来年の受験生に向けて一言ありますか?」

二人目「3つほどお伝えしたいことがありまして。一つは、完璧を求めないという事。求めすぎると潰れてしまうので、TACの高橋先生の言葉を借りると、「30点のすすめ」という言葉があるんですけども…どんな事も30点くらい出来ていれば良いんだよという言葉。本当にこれに尽きると思います。二つ目は、自分の答案と向き合う事。30点に及んでいないのであれば30点取るにはどうしたら良いのか。一回目の結果から、二回目…と次の結果で出来るようになっていれば大丈夫。30点以上取れているものもあと1点取るにはどうすれば良いのかと答練を受ける度に気にしていました。本試験だと大問一つで一点取れれば、11点取れる計算になると思うんですが。1点及ばずに毎年涙を呑む人が沢山いるので、とてつもなく大きい1点という事を意識した方が良いかなと思います。三つ目は、あまり思い詰めないでという事です。適度に飲んだり美味しいものを食べたりと自分自身を労わってあげてほしいなと思います。辛いのも受かれば報われますので、大変だと思いますが頑張ってください。」

丸山「一つ目は完璧を求めすぎない、二つ目は6割にいかない人はどうすればいくようになるのか、採れている人は、より1点採るにはどうすれば良いか。三つ目は自分を労わると。ありがとうございます!是非ともこの業界で羽ばたいてください!」

二人目「今後とも宜しくお願い致します!」

丸山「宜しくお願いします!それでは、ありがとうございました!」

二人目「ありがとうございました!」

以上が今回の動画です。ありがとうございました。

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