今日の動画は、質問をいただいたのでその回答をします。
Q「初めまして。宮崎県という田舎ですが、鑑定士の需要はあると思いますか?たまたま知り合った鑑定士の先生からも、宮崎では鑑定士だけでは食べていけないと話も聞きました。当方、37歳で昨年宅建合格し、今年TAC口座に申し込みしなんとか頑張り合格を目指したいと思ってますが、出口(需要があるのか)が心配で・・・丸山先生の知人で田舎でもやれている方はいらっしゃいますでしょうか?」
まず宮崎で鑑定士の需要があるかどうかって事なんですけども、東京とか大阪みたいな大都市の需要っていうのは当然ないと思います。
やっぱり九州だったら福岡に集まると思うので、宮崎はそういう需要はないと思いますけど、当然地価公示、地価調査、固定、路線価っていう公的な仕事があるので、そこで鑑定士の需要はあると思います。
正直、宮崎に鑑定士が何人いるかっていうのは分からないんですけど、それだけでも十分食べていけ事は出来るんじゃないかなっていう気はしますし、もしかすると、結構地方あるあるなんですけど、高齢の先生が公的評価を牛耳ってしまってるっていうケースがあるみたいで、新参者とか若い人はなかなか最初の十年くらいは苦労するみたいな話を聞くんですよね。
とある自治体では、固定資産税の評価は3年に1回なんですけど、3年に1回のタイミングでポイント数がドンっともらえるっていう事はなくて、3分の1ずつ増やしていくという自治体があります。
つまり、1回目の固定資産税でまず3分の1のポイントがもらえて、2回目、6年後に3分の2になって、9年後に3分の3、全部がもらえる。そうなると、固定資産税で全部のポイントがもらえるのは10年かかる計算なんですよね。
自治体によってはそういう所もありますので宮崎はどうかっていうのは分からないんですけど、もしかしたらこの宮崎の知り合った先生っていうのはそういった事を経験されてるので、「若い鑑定士は鑑定だけじゃ食っていけない」っておっしゃったのかなとも思います。
結構聞く言葉で、高齢の人がこの業界を牛耳ってる、若い人が恩恵を受けられない、と言ったヘイトを見聞きする事はあるんですけど、それはしょうがないですよね。
自分はそう思ってて、だって、その先生も若い時とか独立したころは多分、そういう風になってたはずなんですよ。
今の高齢の先生よりもさらに高齢の先生たちがそういう風に牛耳ってたと思うので、そういった業界の状況を自分の立場で「鑑定士業界は上の人が牛耳ってて、若い人は損しかない」っていうのは違うかなと思います。
当然、その先生たちも若い頃は苦労されて、今があると思っていますので。
結構ですね、そういうことを考えずに今の自分の立場だけで話す人っているので「だから鑑定士は稼げない」と言う人いるんですけど、いや、それは違うだろって自分は思っています。
やり方次第かなってやっぱり思いますし、環境のせいとかにするのは良くないかなと個人的には思っていますね。
それで、「田舎でやれている方はいますか?」という人なんですけど、これは一人います。
場所はどこかって言うと分かっちゃうので言わないんですけども、普通に地方都市で独立してやってる人です。
なので、地方だとどれくらいもらえるのかって県によって異なりますし、実際、鑑定士協会の方でもそういうデータを集めて出してるんですけど、そのデータを見ると、鑑定士は、はぼはぼ1,000万超えているっていうデータになってたんですよ。低くても800万みたいな。いざ自分が独立して思うんですけども、多分それは違うんだろうなと思ってて。地方だったら一つの大きいところがドンっと売り上げを取って、それをデータ上は頭数で割ってるだけなので、一人の平均が高くなるんですけど、実際は大きいところがドンっと取って、個人の先生はそこまで取れてないみたいになってるはずなんですよね。まぁこれは、精緻に出せないものなのでそれはしょうがないと思いますが。
最後に、この質問者の方になんですが、出口があるかどうかって自分も分からないんですけど、ただ、それって鑑定士だけじゃないと思うんですよ。
司法書士とか税理士とかでももうそれだけ取ってはいお終いっていう時代ではないと思うので、それでも何とか努力してやってくしかないんじゃないかなとは思うんですよね。
参考にならないかもしれませんけど、もしこれが参考になれば幸いです。
以上が今回の動画になります。ありがとうございました。
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