前回からの続き
利根「より具体的に生々しく言うと、俺、何でそもそも若いのを揃えたいなって思ったかと言おうと...さっきも言ったように、俺もう45(歳)に入ったのが36(歳)でもう9年大分の協会にいるけど、去年までずっと一番下っ端だったの。一番年下。やっぱり地方ってそんなもんで。今年かな?ようやく30代がたまたま2人ポンっと入ってきてくれて。これはこの業界これじゃやばいな...ライバルとはいえ下がいない事には始まらんな、と。あと、AIとか新しい事をしても上の方って味方してくれないわけよ。鑑定士は鑑定だけしとけよって言われちゃうので。何か...味方作りたいじゃない(笑)」
丸山「(笑)因みに仲介、M&Aって年に何件くらい取引がるあるんですか?」
利根「年によるんやけど、M&Aで3,4件はじゃない?年間5件もやった年はないと思うな。仲介は本当バラバラ。月1,2件はやってるのかなっていう感じですね。」
丸山「あ、多いですね。普通に。」
利根「一人置いてるからね、そういった部署の部長というか。でも最初の2年間は売上ゼロやったからね。やっぱなかなか仕事の取り所も分からなかったし、仲介となると。段々繋がって言った感じ。M&Aやりだしたり、流れで仲介に来るので。」
丸山「仲介って主にエンドの仲介が多いんですか?」
利根「うちはね、いわゆる事業用不動産。会社が土地探してますとか。会社の遊休資産売りたいとか。M&Aのまさに絡みで、不要になったやつを売却しますとか。そういった感じの表に出てる不動産を売り買いっていう感じはしないかな。だからそういう専門のいわゆるブローカーみたいに言われている業界になると思うんだけど、不動産見つけて交渉してみたいな。」
丸山「独立の経緯の事業承継なんですけども、それってどういう所で話しが入ってきたんですか?利根さんの方に。」
利根「本当に冗談みたいな話しなんだけど、大分と東京でそろそろUターンでどうしよっかなって言ってた頃にその人から電話がかかってきたのよ、直接向こうから。それで、Uターンする気ないかい?って言われて。えっ!みたいな。実は大分に戻る事考えてましてみたいな。その方とも電話自体がもう10年ぶりくらいだったので、不思議な縁というかそんな感じでしたね。」
丸山「実際、自分の周りで事業証券の独立っていう方がいらっしゃらなくて。利根さん以外はいらっしゃないんですけど、利根さんの周りでもそういう話しって結構聞くもんですか?」
利根「いや、何か鹿児島の方で跡継ぎ募集みたいな事を聞いた事がちらっとあったけど、昔。実際誰か引き継いでやってるって話しは知らないかな。」
丸山「あと、事業承継で独立した時のメリットって何かありましたか?」
利根「もうね、地方においては特にだけど、行政からの用地買収とかのいわゆる公的鑑定というかあれが継続的来る。あれって基本的に昔やってる会社に引き継ぐ事が多いのでそれを新規事業者として回してもらおうとしたら、まあなかなか...事実上無理というか。相当な名刺営業をしないと。そこが一番生々しい話しですけど、最初からその実績があるので一番でかい。」
丸山「じゃあ一番大きいのは自治体の案件が定期的にもらえるというか、既に実績がある所に入れたっていうのが大きいという所ですよね。」
利根「そうですね、もう一般顧客なんて殆ど地方の鑑定士は居ないので、企業というか太い営業先はそこしかないので、やっぱりそこと繋がってるのはでかいかな。それが何で事務所を引き継いでもあんまり意味がないというか。」
丸山「実際、今回は事業承継なのでお金は発生してないと思うんですけど、M&Aの世界ってお金が発生すると思うんですよ。」
利根「いや、一応ね俺も買ったのよ。事業承継ってあくまでも承継したっていう名目だけの表現だけど、当然お金は発生してて。身内でもないし。なので、まさにその時にいくらが適正なんだって思った時に、初めてここってニーズあるな。やっぱりみんな分かんないよな。って。その時は色々ただ合理的な調整をお互いして、いくらって言って買わしてもらったんだけど。それからかな?M&Aをこれからやる人が地方は居ないので、パイがあるんじゃないかって始めるきっかけにもなった。」
丸山「じゃあ、今のM&A事業の走りはご自身の第一案件があったっていうのがあったんですね。」
利根「そうだね、ある意味自分...(笑)」
丸山「因みになんですけど、水準感だけで教えていただければなんですけど、50、200、500だったらどこが一番近い水準になるんですかね?」
利根「その買った金額?」
丸山「はい。」
利根「500。」
丸山「あ、500万円ですか?」
利根「うん、ただ500を2年くらい分けて払わしてもらったけど。」
丸山「自分も独立して公的な案件は紹介してもらって運良く何件かやらせてもらってはいるんですけど、それがあるっていうのはやっぱり大きいなとは思いますし。」
利根「うん。だから、逆にないよねそれ以外では。新規と立ち上げと比べてメリットがあるってね。」
丸山「それは公示とかの影響はない感じですかね?事業承継でも。独立でも。」
利根「ないですね。と言うのも、会社というか個人に来る話しなので。本来的には。そういった意味では、別にうちの会社を継いだからと言って、他の鑑定士と同様のポイントが来るって訳でもないので。当然県によっても違うんだろうけど、新人には新人の入り方があるだろうし、1年目はポイントが少ないとか国交省の決まりもあるだろうし。ただそれは本当にその通りなので。一般案件についてのみですよね、事業承継したメリットは。」
丸山「あと、さっきお話しであった地方の補助者の時と大和鑑定の時で結構だいぶ差があったっていう話しをされたと思うんですけど、数値で表すとどれくらいありますかね?」
利根「1と100」
丸山「あ、そんなに違いますか?」
利根「いやもう、今だから言えるんだけど、いわゆる地価公示調査?しかやってない事務所で。もう事例しか作る事しかないし、当時はパソコンもなくてワープロみたいなソフトを扱ってやってたんで。パソコン使って自分の雛形みたいな世界でも全くないし、ほぼニート。生活的には。会社行ってすぐ出かけて事例取りに行ってきますって言って、取って来て。パチンコ行って時間潰してみたいな(笑)」
丸山「そうだったんですか(笑)」
利根「本当に、大分の時はね。本当に酷いやる気のない従業員というか。これも余談というか、面白い人生だなと思うのが26(歳)の時かな?パチンコとかスロットに行ってたんだよね、営業中に。14時くらいに。そしたらその台がすごい噴き出して(笑)新台でめちゃくちゃ出だして。昼の14時でそこに座ったら1,000円でも出だして。閉店まで出続けたんだよね(笑)俺もこれが最初で最後でそんなに勝ったのは初めてで。70万くらいかな、勝ったのが。」
丸山「え!1日で70万ですか?」
利根「1日で。だから俺も台変わった人に、最後刺されんじゃないかってくらい最後心配したくらいだったけど(笑)でね、さすがにそこまで勝つと散財するというよりか、これ何かに使わなきゃって思ってしまって、これはもうちょっと鑑定士の勉強を本気でしようと。それで、通信教育の早稲田セミナーが当時あって、60なん万だったんだよね。2年コースかなんかで。これで全額ぶち込もうっていって、それから本格的に勉強を始めた(笑)だからそれがなかったら、多分受かってないっていうか受けれてないというか。」
丸山「それは利根さんらしいっていう感じはしますけどね、なんかそのお金で申し込むみたいのは。」
利根「いや、何かよくできた話しだなって我ながら思うけど。本当ドンピシャだったからな、色々とタイミングも含めて。あ、そうそう話しがそれたけど、地方の従業員というか仕事なんてそれに比べたら当たり前だけど、大和に入ったらいきなり一般鑑定をさせられるわけじゃん?補助者として。もう桁は違うというか、やってる事が違うというかそういう意味でも、1、100って言うのは自分の中では全然大げさじゃなくて。全然大分だから外れとかじゃなくて、地価公示、地価調査だけをやっていきたい人にとっては、それは当然良いわけで。ただ、その守備範囲というかレベル感で言うと、そのくらい違うかなっていう感じ。」
丸山「事業内容としては、公示調査、路線価、固定、競売、公的の用地関係ってだけで民間っていうのは基本ないと思ってるんですけど、そこはどうですかね?」
利根「殆どないと思う。うちはある方で。でもそれは大和に入って仕事の落ちてる場所を色々経験出来たので、そこを探りに行けるというか。見つけに行けるので、うちは結構比較的あるかな。そういう経験をしてなければ、さっき丸山くんが言った種類だけがほぼ全てって思ってた方が良いっていう感じですね。」
丸山「それは地方全般大体そんな感じですよね。」
利根「もう9割そうじゃないかな。」
丸山「ありがとうございます。あと、利根さんの営業方法みたいなのってどういう営業スタイルなんですか?」
利根「あの、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど・・・」
次回へ続く
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丸山不動産鑑定事務所は、<神川県横浜市>で開業した不動産鑑定事務所です。
県内では最年少の開業者ですので、お客様の事情に応じて迅速かつ丁寧な対応が可能です。
最近ではYouTuberとしてデビューさせていただきました(笑)
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