【不動産鑑定士と一級建築士のダブルライセンス】現役鑑定士がインタビュー/両者の親和性、ダブルライセンスのメリット、受験難易度について解説していただきました!

この度、私の前職である大和不動産株式会社の森川さんに「不動産鑑定士と一級建築士のダブルライセンス」について、様々なご質問をさせていただきました。
これから不動産鑑定士×一級建築士を目指している方の参考になりますと幸いです。
なお、当記事は約3,200字ありますので、約6分(500文字1分で計算)で読み終えます。

それではどうぞ!(^o^)/~~~

時間がない方へ(書き起こし内容)

今日はですね、大和鑑定の方にご出演をしていただきました。

内容としては、建築士×鑑定士のダブルライセンスを持っている森川さんにご出演をしていただきましたので、両者の親和性や年収について、お話を伺います。

丸山:森川さんお久しぶりです。

森川:すごい、ご無沙汰ですね。

丸山:今日はよろしくお願いします。

森川:よろしくお願いします。

丸山:簡単にまず森川さんのご経歴から話してもらって良いですか?

森川:私は2007年に新卒で都内のファシリティマネジメント会社に就職しまして、具体的にはグループで保有する建物の改修とかそういった工事の管理をしていました。
2009年に一級建築士に合格をして、2013年に大和鑑定に転職をし、実はその時まだ鑑定士になっていなかったので、鑑定の補助を一年半くらい経験をした上で、エンジニアリングレポートの作成をする部隊に移って、2015年に鑑定士に合格をして、その後一年間実務修習を経て、鑑定士になりました。
その後もエンジニアリングレポートの作成とか建築のコンサルをずっとやっていて。2018年に投資顧問会社に出向して、物件の価格の査定やデューデリジェンスをやって、去年大和鑑定に戻って証券化の評価をメインにしています。

丸山:鑑定士登録したのは、じゃあ2016年とかですかね・・?

森川:2016かな・・?2016か2017年くらいですね。

丸山:鑑定士を目指したきっかけを聞いても良いですか?

森川:そうですね、新卒でファシリティマネジメント会社に入りましたが、たまたま上司が不動産鑑定士で、それまで全く鑑定の事を知らなかったんですけど、鑑定の考え方が学生時代思っていた、建てれる建てないかっていう意思決定のプロセスに非常に似てるなという所で、それがきっかけで勉強を始めたという感じです。鑑定士というよりかは、当時は最有効使用という考え方自体に興味を持ったという所が理由です。

丸山:それは因みに建築士の勉強をしている時ですか?

森川:そうですね。建築士の勉強をしている時ですね。

丸山:そこで一級建築士の勉強をしながら、働いていて。その上司の方が鑑定士を持っていて、そこで最有効使用っていう概念を知って、それは何だってことで鑑定に興味を持ったって言うことですね。

森川:まさにそうですね。

丸山:森川さんは入社が僕の半年前でしたよね、確か?

森川:そうですね。

丸山:今でも覚えてますよ。ゴリゴリの体育会系の人がいるなっと思ってたので(笑)
働きながら何年で受かりましたか?

森川:入社してからは、2年目で合格しました。

丸山:あ、そんなに早かったんでしたっけ。

森川:うん、でもそれまでの期間が割りと長かったんで。

丸山:社会人受験生っていう期間で言うと何年くらいですか?

森川:5年くらい?

丸山:5年!よくそこまで勉強出来ましたね、本当に!

森川:いや、ちょっとお恥ずかしいですけど。

丸山:いやいや、すごいですよ。2010年から始めて、2015年に受かったっていう事ですね。

森川:そうですね。

丸山:じゃあ、そんな森川さんの勉強方法を聞いても良いですか?

森川:  多分5年かかってるから、あんまり参考にならないと思ってるんですけど。合格した年、その2年前くらいから考えると、会社からそのままに家に直接帰るっていうのは止めて、喫茶店だったりTACに寄って1時間勉強して帰るっていうのを習慣にしてました。

丸山:夜と朝だったらどっちにやってましたか?

森川:夜ですね。

丸山:じゃあ平日は一日2時間、休日は6時間くらいやってましたか?

森川:最後の2年くらいは。

丸山:2010年から始めて、2015年に受かったじゃないですか。やはり鑑定会社で働いている方が合格しやすかったですか?

森川:それはそうだと思います。色々考えると、明確な目標がなかったから中々合格しなかったと思っています。周りには鑑定士がいます。でも自分にはライセンスがないのでずっと補助やってますっていう状態がずっと続いたので、それが一番勉強する動機になりました。

丸山:やっぱり鑑定会社にいると合格しなきゃというモチベーションになるって事ですよね、無意識に。

森川:そうですね。具体的に、生きた目標だったり、生きた材料が沢山ありますので、仕事の中でも座学として学べるヒントが学べたと思っています。

丸山:勿論、受験生なので、テキストを読む必要がありますけど、そこに血が通った勉強が出来たということですね。

森川:そうですね。あと周りの方がすごく応援してくれるんですよね。

丸山:そうですよね、勉強してる人はみんな応援しますよね。

森川:良し悪しありますけどね。プレッシャーにもなりますし。私は運よくボーナス休暇が貰えましたけど、一般企業ではそんなことありませんからね。

丸山:それは、鑑定会社特有ですよね、受験生に対しては。でも、全員が全員貰えるって訳ではないですよね?

森川:全答練で50か100位以内に入ればだったと思います。

丸山:では森川さんは一級建築士と鑑定士を持っているので、そこの話を聞きたいんですけど、両者の親和性みたいなものを教えもらえますか?

森川:まず建築士という立場から鑑定の知識を使うかって言われると、使える場面って個人的にはあまりないと思っていて。強いて言えば、建物を設計したいと言うクライアントが出来る限り賃料を取れる建物にして欲しいと言われた時に、賃貸面積を広く取った方が良いのかなとかそういったぐらいしか鑑定士の知識を使う事はないのかなと個人的に思っています。
一方で、鑑定士の立場から建築士の知識を使うかというと、ものすごい使う場面が多くて。鑑定評価の中で出てくる場面で言うと、建築基準法の遵法性、原価法の再調達価格、収益還元の修繕費や資本的支出の算定がまさに建築の分野かなと思いますね。

丸山:じゃあ、あくまでも建築士がメインで鑑定をするっていうと、そこまで知識としては活きてこないけど、鑑定をメインにして建築士を考えると、そっちの方がより親和性が強くなる。
鑑定士軸の建築士っていう方が使い方が幅が広がるっていうような感じですね。

森川:そうですね。

丸山:じゃあですね、2つの資格の難易度とかどっちの方が難しいかったですかね?

森川:体感としては、ほぼ同じくらいの体感で。文章を書く事に慣れていない場合は、鑑定士のが苦労するかな。

丸山:じゃあやっぱり理系と文系のまぁ言ったらトップの資格みたいなもんじゃないですか、それぞれ。それを2つやっぱ比べると2つとも難しかったっていう事ですね。

森川:そうですね。

丸山:了解です。因みに、年収ベース。今の大和鑑定の立場と建築士での会社員という立場になると思うんですけど、年収ベースで考えると、かけた時間に対して回収出来る給料で考えた時には、どちらの方がコスパが良いですか?

森川:まず建築士は…

以上が今回の動画になります。ありがとうございました。(次回へ続く)


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